私は、自衛隊に在籍しているうちにできる限りの資格を取得して退職しました。
結果として、無職の期間を有意義に過ごすことができて就職活動も余計な心配なく余裕を持って臨むことができました。
私の経験も踏まえて、今回は資格を重点に置いて自衛隊パイロットが退職前にやるべきことをご紹介します。
Contents
退職前に持っておくべき資格
退職前に取るべき資格は、簡潔明瞭です。
それは航空会社の副操縦士採用要件にある資格を可能な限り取得すること。
えー。でもどうせ退職後は十分時間があるし、そのとき取ればいいんじゃないの?
と思われるかもしれません。
でも、退職後はフライトスクールの入学の準備やら退職後の保険などの手続きがあって意外に忙しいです。
取れる資格は取れるうちに取得しておきましょう。
航空無線通信士
航空無線通信士は運航乗務員の採用試験に必要な資格です。
特に文系の方には難しく感じることはありますが、心配は必要ありません。
勉強法としては過去問を4、5回分やれば回答のコツが掴めるはずです。
この試験は年間を通じて2回しかなく、それなりに費用もかかるので計画的に学習しておきましょう。
計器飛行証明学科試験
計器飛行証明は学科試験と実地試験があり、実地試験はフライトスクールでしか取得できません。
しかし、学科試験は個人で取得できるので実地試験も取得することをお勧めします。
ただし、学科試験の有効期限は2年しかないので退職とフライトスクールの入学の時期との兼ね合いをよく確認をして取得しましょう。
持っておくとさらに良い資格
すぐに必要はありませんが、英語系の資格は取得して損はないと思います。
特に国際線を運航している航空会社を受験される場合は航空英語能力証明が必要なので取得しておきましょう。
航空英語能力証明
この資格は上述のように国際線を運航している航空会社の運航乗務員が保有している資格です。
国内線の航空会社しか志望していないというのならともかく、この資格を取得することで採用試験受験の幅が広がるので是非とも取得してほしい資格です。
この資格は合格基準はLevel4〜Level6まであり、資格有効期間が定められています。
航空英語の有効期間
Level4 3年
Level5 6年
Level6 永久
こちらも採用試験受験のタイミングを見て受験することをお勧めします。
こちらも日程が決まっており、費用も結構かかりますので計画的な準備が必要です。
英検・TOEIC
英検やTOEICも会社によっては応募要件に記載のあるものがあります。
大体のスコアの基準が以下の通りです。
望ましい英語力
英検2級以上
TOEICスコア 600 以上
英語に関しては一朝一夕で伸びるものではないので、今のうちからコツコツ勉強しておきましょう。
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ライセンスは積極的に取得してアピールする!
私は自衛隊を退職するにあたって、エアラインで活躍している自衛隊出身の諸先輩方からたくさんのアドバイスを頂きました。
その中で一番響いた言葉が、
ライセンスは積極的に取得してアピール!これがエアラインの鉄則だよ!
というお言葉でした。
その言葉を信じて、退職前に取れる資格はとりました。
その影響もあって退職後も円滑に訓練ができ、採用試験もスムーズに臨むことができました。
また、退職前に自分が本当に民間で通用するのか試す上でもこのような資格取得の学習は有効に感じます。
『限られた時間のなかで必要な資格を取得する学習が自分にとって苦痛に感じるのであれば、エアラインは自分に向いていない』と判断する良い機会にもなると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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