転職活動

自衛隊パイロットに関わる紳士協定とは?【パイロット✖️転職】

この記事はこんな方におすすめ

  • 自衛隊パイロットを退職したい方
  • 紳士協定の期間なにをすれば良いか悩んでいる方
  • 退職後の生活に不安な方 

 

自衛隊パイロットがすぐ転職できない理由

私は、以前自衛隊でパイロットとして10年以上勤務していました。

そしてさまざまな理由があって退職したわけですが、退職してすぐに航空会社の採用試験を受けることはできません。

え、なんで?というか現職のうちから転職活動できないの?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

それには以下の理由があります。

2年間の紳士協定があるため

昔から自衛隊と民間企業で再就職に関する協定があって、『退職してから2年間は航空会社に転職をしてはならない』といったニュアンスの文言が含まれています。

 

この正式な文書は後ほど説明しますが、発簡された時期が非常に古いです。


しかしながら現在もこの協定が暗黙のまま継続されています。


自衛隊パイロットはエアラインパイロットに必要なライセンスを全てもっていないため

2つ目の理由は、自衛隊パイロットは転職に必要なライセンスが不足しているからです。


自衛隊パイロットが保有している資格


事業用操縦士



そして、事業用操縦士を除いてエアライン採用試験に必要な資格はこちらになります。

 

採用試験に必要な資格(事業用操縦士除く)


・計器飛行証明

・航空無線通信士

・第一種航空身体検査証明

・航空英語能力証明(国際線を運航している会社は必須)

多く見積もって、実に4つの資格を取得しなければ採用試験を受けることすらできません。

このような観点から現職では当然のこと、退職してからすぐ転職活動はできません。

 

階級によっては既に現役でライセンスを取得していても転職活動はできない

「自衛隊パイロット」ひとつとっても部隊によっても様々なパイロットがいます。

その中でも役職や配置によって上記に示すライセンスを全て持っている方もいます。

また、航空無線通信士や第一種航空身体検査証明に関しては自力で取得することもできます。

 

しかしながら、現役で民間企業に転職活動はできません。

もちろん、紳士協定という暗黙の規定があるのも一つの理由なのですが、それ以前に『自衛隊員の再就職等規制』というものがあります。


これによると、「現職の隊員が利害関係企業等に対して当該利害関係企業等又はその子法人に再就職することを目的として、自己に関する情報を提供することは禁止されている。」と記載があります。


ただし、1尉以下のものは例外なのでこの規則に抵触することはありません。

正式な文書はこちら。




 

2年間の紳士協定期間で転職の対象となる業種


自衛隊パイロットが退職してから転職できない業種、逆に転職可能な業種についてまとめてみました。

定期航空運送事業は?

まず、この2年間の紳士協定の期間で転職できないのはどのような業種なのでしょうか。


当時の防衛庁と運輸省の間で交わされた「自衛隊操縦士の民間における活用について」の文書によると、

・定期航空運送事業者は、平成4年4月30日以降に自衛隊を退職する自衛官については、同人が自衛隊を退職した後2年間を経過するほか、民間活用対象年齢(当面は満37歳とする。)に達するまでは、原則として採用しないものとする。

・民間航空事業者は、離職後2年以内の元自衛官については、原則として採用しないものとする。

 

との記載があります。

 

「定期航空運送事業者」とは航空機を使用して有償で旅客,貨物,郵便物を定期的に運送する航空運送事業のこと」で、皆さんが旅行やビジネスで一般的に利用される航空会社のことを指します。

 

このような会社には基本的に採用試験も受けられませんし、会社側も採用はできないと思われます。

 

パイロット以外の業種で航空会社に転職は可能か

上記のように「定期航空運送事業者」の求人には応募できませんが、地上職などパイロット以外の業種で採用試験を受けることはできるのか、というとこの文書にはそのことに関する記載は一切ありませんでした。

そのため、航空会社の地上職の採用試験を受けることは可能だと思われます。

すぐにパイロットとして航空会社では働けませんが、地上職として航空会社の文化を学ぶには良い環境だと思います。



 

航空機使用事業にパイロットとして転職可能か

「航空機使用事業」とは「他人の需要応じ、航空機を使用して有償で 旅客又は貨物の運送以外の行為の請負を行う事業」を指し、主に 操縦訓練、航空測量、航空写真撮影、薬剤散布、宣伝広告、報道取材、視察調査、送電線巡視などを指します。

一般的に「ジェネラルアビエーション(ジェネアビ)」と呼ばれるこの業界に2年の紳士協定は適用されるかというと、実際には適用されていないようです。

上記の文書にもこの協定に「航空機使用事業」についての言及はされていません。


「航空会社じゃくても2年を待たずにパイロットとして働きたい!」と思われる方はチャレンジしてみても良いと思います。

 

”2年縛り”をどう過ごすかで運命は変わる


自衛隊出身パイロットに関わる2年間の紳士協定はよく”2年縛り”と呼ばれますが、この2年間をどう過ごすかで将来が変わってきます。

 

自衛隊と民間企業は文化も環境も全く違います。


私の経験上、自衛隊では通用していたことも民間企業で通用しないことも多々ありました。

 

この紳士協定の期間を『自衛官の灰汁(アク)を取る』という点でプラス思考で有意義に過ごすべきだと思います。

 

私はこの紳士協定の期間、自分がどのような職種に向いているのか今一度考え、将来に向けてどのような能力や技能を身につけていきたいのか考える意味でも転職エージェントに登録して民間企業について知識を蓄えていました。
このようなプロの力を借りるのも有効です。

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KEN

■エアラインパイロット
【経歴】大学中退▶︎自衛隊▶︎フリーター▶︎国内航空会社
【趣味,資格等】英語学習(英検2級),筋トレ(2022BBJ準グランプリ,3位)
■人生を変えるスキル&キャリアアップへの自己投資の発信。

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